「人に伝えて行きたいことがある」…このことだけが、きっかけだったような気がします。

…あえて、一番苦手分野の「文章」というところに目を付けて…。


2003
年の3月〜5月…私はある一人旅をしました。この恵まれ過ぎた環境に恐怖と焦りを感じ

1ヶ月半ほど…「主婦」を離れてみました。

私の夫はとても優しくて真面目で、ステキな人だと思います。何事もなく時間が過ぎていくのが

自分でも解りました。去年のアメリカ一人旅から帰ってきて、またあの日常に戻っていく…と感じた瞬間、

また、あの頃の焦りが蘇りました。

…「このままでは終わらせたくない」「何か形になるものをやりたい」…「主婦」という職業に疑問を感じ、

いつも震えていました。


アルバイトをしながら、そのお金でホテル暮らし…。たまには友人の家に宿泊させてもらい過ごす…。

という、なんとも意味のないような一人旅。

しかし、夜、ホテルに戻ると一人になる…帰る家が無い…この空間が私には必要でした。

…必要で、意味のあるものでした。

その1ヶ月半には、様々な人との出会いと、別れと…出来事がありました。

本当にたくさんの人々…一人の人間でも多面性の部分が誰にでも個々にあって…

人数ではない、本当に様々な人種。今までの私が覆されるような出来事たち…

喧嘩…仲直り…歓迎会…送別会…たくさんの人を傷つけ、泣かせ…泣かされ…笑わせてきました。

…私の中で小さく芽生えていく、自分なりの「悟り」…。


一人旅から帰ってきて、あることを始めるようになりました。「自分にスローガンを書く」ということ。

今までの自分を反省し、新たな自分を発掘するため…「自己実現」を求めました。

ありきたりなスローガンは、まるで社訓や学校の目標のような…恥ずかしくなるような文面です。

そして、いろいろな人の話を聴くようにしました。「公演会」「セミナー」「シンポジウム」…。

そこで、やりたいことを「形」にしてきた人たちが、共通して言うセリフ…。


「何事も、やってみなくては、わからない…」


私を支えにしてきた、自分へのスローガンは、下手くそな文章へと発展し、今に至ります。

それを人に伝えられたら…と感じるようになってから「作家への道」が始まったような気がします。


                          2003 6/ 1 すぎもと まこと