ネット上の悩み(下書き) V

 丁度2年前、名古屋市から熊本市にやって来た。
 夫の転勤で、大好きだったところから、大嫌いなところへとやって来た。

 今までの当たり前が、数時間で当たり前でなくなった。
 今までの自分の居場所がなくなった。
 今までの一番大切な時間を失なった。

 それは自分の意思ではなく、他人の指示で。

 経験した事が無い人には、きっと解からない。理解できない。
 想像では量れないほどのダメージを受ける。
 思ったよりも遥かな労力を必要とする。

 それは、今までの思い出があって前に進めなかったり、
 何よりも、生きていく中で一番大切な事「交友関係」が一からのやり直しになる。

 今までの仲間を基準に考え、
 「前の仲間だったらこうしてくれた」
 「前の仲間だったらこんな時コウだった」
 と、今を無意味に考え、全てにおいて悲観的な考えになってしまう。

 しかしそんなことを言っていては、いつまでも過去の思い出の中で留まっているだけで、何も変わらない。
 またあの時のような楽しい日々をおくるようにするには、周りに期待するのではなく、自分が変わらなければならない。

 そして見つけなければならない。探し出さなければならない。
 何千という人との交流の中で、わずか数人という、心を許せる相手を…。

 その期間は、辛くて淋しくて、前の地ばかりを思い出す。
 いじめられることもある。はぶせにされることもある。
 だけどそんなのに負けずに、自分に厳しく進んでいく。

 何年という時間を必要として、確立していく交友関係。
 何年という時間を必要として、見つけるごく僅かな数名の相手。

 それは自ら行動して手に入れられるもの。

 本当に少しずつ少しずつ…。
 1つの出会いが大切で、別れが大切で。
 1つの出会いが難しく、別れが難しく。
 
 私は、今もこれからだって苦労する。
 …何回も何回も。

 出会いについて、人よりもきっと厳しく考えているんだと思う。


 そんな中…

 パソコンの電源を入れる。
 ネットに繋ぐ。
 コミュニケーションツールや出会いサイトを使い、友達を作る。

 【クリック1つ】で、可能な交友関係。
 上辺なのかもよくわからないコミュニケーションの場。

 そんなのを見ていると、
 そんなのを肌で感じると、
 人と人とが出会うことが、あまりにも簡単であるという理念が身に付いていく。

 実に楽チンな事だから、心地よくなっている自分がいる。
 辛いこと(リアル)から逃げている甘い自分がいる。


 そんなことを含めて、私は淋しく思う。
 そんなことを含めて、私はいつまで経ってもネット界に慣れない。




 私信:また失うのも怖いんだ。




2005.2.13


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