NEW RING  2


頑張っても、頑張っても満足しない私の性格は
いつ頃からなのかなぁ。


そんなに急いでどこ行くの〜
そんなに頑張ってどうするの〜


とにかく、よく言われる。

上司にも
お客様にも
友達にも
両親にも
サイト閲覧者様にも

・・・。


急ぐにはそれなりに訳がある。

私が ヒデ でいなければいけない理由。

私に与えられた使命。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


夫はとても頭が良い人で
一流大学に出ていて、雑学も語学力も一般教養も持ち合わせている。

小学校、中学と成績はトップ。
県下1番の進学高校に入り、
県内でも有名な大学卒業後、親のコネで大きな会社に入社。
出合ったときはエリートコースに乗っかっているエリートだった。

私はそんな大人の彼に引かれ結婚。
彼の身の回りの世話、家事、料理をすることに幸せを感じていた。


結婚生活4年目に入ろうとしたある日。
忘れもしない、熊本に転勤になってすぐのこと。

私は、夫にこう言われたんだ。


「夢があって、それに進むお前がうらやましいよ」


ショックだった。


何故?

学生の頃、そんなにお勉強も頑張ってきて、
仕事だって今まで頑張ってきたのに…

???

こんな大学に入りたい。こんな生活がしてみたい。って
今まで頑張ってきたんだよね?


「違うよ。そう思ったことがない。」
「親が決めた進路を歩いてきただけ」
「お前がリードしてくれたら付いていくよ」


夫を少し哀れんだ。
同時に、、、
夫の親を恨んだ。
勝手に彼の前にレールを敷くことをした夫の親に怒れた。
                               【※関連エッセイ…世間体


夫は、夢を持ちたい。と
夫は、目標を達成する意欲が欲しい。と
夫は、頑張ることをしてみたい。と



私に弱みを吐いた。





よし。


一緒になったのも何かの運命。

そのコンプレックス。

一緒に失くしていこう。

私と一緒ならきっと大丈夫。



と、意気込んだものの
どうしていけばいいのか解からない。

とりあえず言ってみた。
私はこの日から夫に言い続けた。

「こうしてみたら?」
「とりあえずやってみれば?」
「夢は見つかった?」
「目標は見つかりそう?」
「私も頑張ってるから頑張ってよ。」
「私が頑張ってるのになんで頑張らないの?」


それを1年くらい続けたかな?
もちろん通じるわけもなく失敗。           【関連エッセイ…がんばってね

それからたくさんのことを彼に対してやってみた。

手紙も書いた。
メールも打った。
何も言わないようにもした。

しかし、ことごとく失敗。




でも諦めちゃだめだ。
                               【※関連エッセイ…伝え方


※エッセイ(伝え方)内文抜粋

「それはきっと十年、二十年後に伝わることかもね。絶対に諦めちゃだめだよ」

私にエッセイ作家の夢をくれた当時の上司
「安井誠 主任」



      諦めちゃだめだ。
      伝え続けろ。
      それがお前の使命だ。




もう、
残された手段は…


行動 と 時間 のみ。


私が頑張って、成功している姿を見せれば、

見せ続ければ、

きっと彼は何かを見つけるはず。

私といることで

刺激になって

前に進めるはず。



私が一番伝えたかった相手は
全国民でもない。

ただ、夫へ
だった。


頑張った事がない夫は
頑張っている私を認める事が出来ない。

否、

頑張っても報われた経験がない夫は
頑張れば夢は叶う。と前に進む私を理解ができない。


私は悲しいながらも
それを常に実感していた。


どんなに受賞しても
どんなに昇格しても
どんなに慕われても


一番認められたい相手は
ただ、夫に
だった。


今まで書き続けてきたエッセイは
夫に宛てた手紙…。




それを彼は気付くことなく。



私から去っていった。





つづく。


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